ためになるお話

投稿者: ゆたママ 投稿日時: 2004年2月25日(水) 11:52

今日は、ましん&ぴかそが昨年まで通っていた療育センターが主催する、保護者教室に参加してきた。
お題は「我が子が語る、我が子を語る」。
現在28歳の知的障害を伴う自閉症の男性とそのお母さんを招いて、ドクターの司会による、講義を受けた。
自閉症の男性は、自己紹介、質疑応答も立派に答えていて、とても、障害をもっている方には見えないほど。
お母さんも、とても前向きな思考の持ち主で、小学校入学〜現在までの経緯を話してくださった。
20年前、今のように、自閉症という言葉があまり知られてなくて、お母さんも子育てしながら、ずっとずっと、「この子は普通の子と違う」と思ってたのに、周りがなかなか認めてくれず、また、障害名もはっきりしなかったこともあって、ずいぶんと悩まれたそう。
それでも、小学校1年で、自閉症と診断され、家族の温かい目で見守られてきて、その自閉症の男性はとっても明るく、立派に育ってこられたのだろう。
今は病院の清掃員として、きちんと仕事をこなしているらしい。
その男性自身も「仕事は楽しいです。」と言っておられた。
また、絵を描くのが大好きな方で、たくさんの絵を見せていただいた。
なんとなく、タッチなんかはぴかそにそっくり!
そういえば、ぴかそも明るいし、ちょっとこの男性が将来のぴかそに見えてしまった。
でも、一番、ゆたママの心に響いたのは「言葉がたくさんしゃべれなくてもいいんです。とにかく、周りから愛される、かわいい自閉症にしてあげてください。口が生意気なだけで、みんなに嫌われると、生きて行けないですよ。」というお母さんの言葉。
そうだよね、どう考えてもゆたママやパパが先に死んでいくのだもの。
だったら、みんなに愛される、愛嬌のある自閉症ちゃんならトクじゃない。
そんな言葉を聞いて、もう、涙が止まらなかった。
そして、前向きな言葉で「後ろを振り返っても仕方ないんです。振り返って、自閉症が治るわけではないのですから。神様は私にもっと成長してほしくて、この子を授けてくださったんだと思うようにしてます。」と。
これもまた、ググっときた言葉だった。
ゆたママも一時期、「どうして、私に?」と落ち込んだことがたくさんあったけど、今では、このお母さんの言うことが良く分かる。
だってましん&ぴかそに出会えなかったら、障害を持った人やその家族の世界を知り得なかったんだもの。
今では、かわいいましん&ぴかそに出会えたこと、とても誇りに思えるくらい。
といってもまだまだ、たいへんなことばかりなんだけどね。
今日の講義を聴いて、いつか、ましん&ぴかそにとって、ゆたママがお母さんで、育ててもらって良かった!と思ってもらえたらいいいな、と願わずにはいられなかったわ。

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