さて。。
ハイキングコースの中でも最難関と言われる、ハーフドーム登頂を無事制覇して、清々しい気分に浸った後、今度はスタート地点を目指して帰らなければならない。
だって、誰も迎えに来てくれないからね。
[inline:P1090663.jpg]
まず、ロープ伝いで降りる作業が待っている。
みんな前向きで降りようとするので、恐怖心でつっかえるつっかえる！
ゆたママだって高所恐怖症なので、下を向いて降りていったら、足が竦んで動けなくなってしまうので、反対向きにして降りていった。
すると。。
不思議なことに、恐怖心はウソのように消えていって、スルスルと降りれるじゃないか！
なんでみんな、こんな簡単な事に気が付かないんだろう？
そして、降りて行った後は、第３段階の鬼のような数の石段を下っていくわけだけど。。
とにかく、子供達のペースが遅くて、このままじゃ日が暮れてしまう。。
休み休み降りて行ったのではゆたママが疲れるので、休憩できる所まで降りて行って子供達とゆたパパを待つことにした。
それにしても。。
人間の足って、登り坂を登れるように出来ているので、下りがずっと続くと、膝に負担がかかって仕方がない。
でも、この先、ずっと降りていかないといけないんだよね。
誰かが「下りはラクだ」と言っていたけど、やはり、足への負担を考えると、下りはあまりラクではないかも？
子供達が降りて来るまで、筋肉痛を和らげる消炎剤を何度も塗りたくったけど、これがなかったら、今頃死んでいたかもしれない。
さて、子供達が降りて来たので、緩い下り坂をみんなで降りていった。
[inline:P1090669.jpg]
なるべく明るいうちに帰らないと、本気で熊に襲われるからね。
事実、行きのトレイルには、熊のフンが大量に落ちていたわけだし。
それに、昨年はこんな恐ろしい体験をしたこともあって。。
なのになのに。。
日頃の運動不足が祟って、ゆたパパが足を痛めてしまったので、思うようにスピードを出せないままの下山となってしまった。
だから普段から鍛えなよ〜！と言ってたのに。
で、そうこうしてるうちにどんどん辺りは暗くなって来て。。
ゆたママ達が通って来たルートというのは、とんでもなく険しい崖道だったので、一人で通ったら、どこかトレイルなのか見分けがつかないほど、迷ってしまう道がいくつもあって、懐中電灯を頼りにして歩いて行ったけど、一人しか持っていないので、照らされてない人は滑るし転ぶし。。
本当に転げ落ちるかと思ったくらいの恐怖だった。
あのハーフドームの岩を登るよりも、真っ暗な中での迷い道を体験する方が断然に怖かったゆたママ。
で、同じようにゆっくりペースで歩いて来るカップルと、なんとなく合流して、ルートを探りながら歩を進めて行った。
やはり、一家族だけよりは、誰かが居るだけで安心するものよね。
で、だいぶ麓の方まで降りて来られたのが夜の１０時すぎ！
本来なら８時には到着できてたハズだけど、転んだり足を痛めたり道に迷ったりというアクシデントに見舞われてしまって、こんな夜遅くになってしまった。
おまけに、懐中電灯の電球も段々勢力が弱まって来て。。
もうすぐで消えてしまいそう。。(> <)。。
だけど、ゆたパパの足の状態で早く歩けないし。
あぁ、このまま、懐中電灯の電池が切れてしまったら、ゆたママたちはこんな森の中で野宿するのだろうか？いくら夏と言っても夜は冷えるし。子供達やゆたパパは上着なんて持って来てないし。
ハーフドームを登頂して喜んだ後に、死んでしまうの？ゆたママたち？？
と本気で恐怖に怯えながら、なんとか電池が保つことを祈り続けた。
そして。。。電池が切れることもなく、スタート地点に戻ったのが１１時すぎ。
なんとか、熊に襲われることもなく、大きな怪我をすることもなく、無事帰ってこれたけど、それにしても、１４時間かけて往復約27キロの道のりを頑張って歩いて来れた子供達って、本当にエラいと思う。
普段、何のトレーニングをしてもいないのにね。
それより、驚いたのが、子供達は疲れてるハズだけど、疲れ知らずなのか？どんどんと先に行ってしまうということ。
真っ暗なのに、怖くなかったんだろうか？
そして、疲れ果てた体に待っていたのが、ホテルまでのドライブだった。
ホテルまで、普通に走れば時間で着くところが、力の入らない足でアクセルを踏むゆたママだったので、１時間半近くもかかってしまった。
あぁ、マジで体が悲鳴をあげてます。
ホテルに着いたら、ソッコーで寝る！！といきたい所だったけど、１４時間もの間、野山を歩き回ったので、体中が誇りまみれ。
とてもじゃないけど、そのままバタンとベッドに寝ることが出来ず、シャワーで汚れを落として眠りについた。
あ、そういえば、今日、まともなご飯食べてなかったよ。
水だけはしっかり飲んだんだけどね。
でも食欲より眠気の方が勝っていたので、何も食べずに寝てしまった。
朝は、ゆっくりと目覚めた。
起き上がれるけど、歩けない。。
足がとにかく石のようにガチガチに固まっていて、思うように動けないのだ。
なので、ホテル内にあるジャグジーで足をいたわっておいた。
[inline:P1090674.jpg]
これをしただけでもだいぶ違ったんじゃないのかな？
で、ゆたパパは「今日もヨセミテ行って観光しよう」と言い出して来たけど、とにかく、必要以上に歩きたくなかったゆたママは断固反対して家路に向かった。
おかげで、いつもハマる大渋滞も避けられたし、家に着いてからも洗濯できたので、早めに帰れて良かったと思う。
しかし。。
足の筋肉痛はまだまだ続いている。
誰か、早く回復できる方法があったら教えてください！！